What do you really want?

弱さを認めて明日へ向かう

1990年代、それは今から何年前なのか・・・とクラクラしてしまいそうな時代に、バンド少年達にとっては夢のような時代があった。1980年代の第二次バンドブーム、イカ天・ホコ天からの流れでもあり、

2000年に向けてブームは少しずつ姿を抑え、宇多田ヒカルの日本の音楽界を根こそぎ変えてしまうようなヒットでR&Bの流れが始まる。

 

あらゆる音楽に夢と勇気と希望が感じられていた。

あの頃の若者の中に、歌の歌詞の意味、歌詞を書くことの苦しさを知っているような才能がどれだけいたのかはわからないけれど、あきらかに時代が音楽をバックアップしていた。

 

学校から帰宅するとギター、またはベースを担いでスタジオへ向かった。

バンド同士は皆、ライバルでありながら助け合い、他のバンドが演奏しているときは、下で客として踊り声援を送っていた。

 

作詞講座・作詞教室 Makoto ATOZI ソングライティングセラピー

裏切り者のバラード

記憶というものは常に美しいもの。

美しい時代だった。ぼくらは夢を語り合った。真夜中の部屋で、夜の砂浜で、ときにはメンバー間での揉め事もあった。

ある種、仲間を踏み台のようにしてでもステージを上がりたいと欲に駆られたこともあった。

 

ぼくの人生を側から見れば、裏切り者のバラードのように見えたこともあったかもしれない。

悔やんだこともあった。それでも、ぼくは、今、自分の人生を悔やんではいない。

沢山の失敗をしてきた。沢山の迷惑をかけてきた。

与えられてきたあまりにも大きな愛に応えることもできず、アダで返してしまったようなこともあったと思う。

 

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アヒンサー・ブラフマチャリア

パタンジャリが記したヨーガの聖典には8支足というヨガの基本があり、そのなかにアヒンサー(争わない・平安)ブラフマチャリア(禁欲)がある。

若かりしぼくらは、情熱のままに生きていた。

それでも間違ったことはしていなかった。

 

それが大人になり、比べ合う社会を知り、情報過多が加速するうちに、何かを見失いながら生きてきてしまったのかもしれない。

今、YouTube、書店などを見れば成功法則に関する情報はどれが正しいのかがわからなくなるほどにあふれている。

 

何かを叶えたい、成功したい夢がある若者に伝えたい。

あなたが自分自身を信じ、仲間を信じ、天を信じ、人生を信じられるなら、あらゆる成功法則をあなたは超えている。

まやかしの言葉に右往左往する必要はない。

あなたはあなたの願う姿を念じ、あなた本来のあなたのままで歩みたい道を決めるだけでいい。

 

歌の書き方歌詞の書き方の基本

何度転んでも立ち上がるつよさとしなやかさを

ぼくはこの人生、何度もこれで最後にしようと思った。

そんな夜があった。

実際、今いるぼくはもうこれは生きているのかどうなのか、自分でも不思議になるくらいに、摩訶不思議な夜を何度も超えてきた。

 

ぼくが入院しているとき、看護師さんに「人生、生き直します」と伝えたんです。

そうすると看護師さんは「感謝があればいいんだと思いますよ。僕は」と言いました。

それが全てだと思った。

看護師さんは天からの言葉をぼくに伝えてくれた。

 

ぼくらはなにもかもを当たり前だと思って生きてしまっている。

目が見えること、耳が聞こえること、歩けること、歌えること、踊ることもできること。

 

入院している間、この先一生生活保護で病院から出ることはもうできないであろう人々の姿を見た。

こんなことをしている場合ではないと思った。

 

ぼくにできることを伝えていこう。

つたなくてもいい。バカだと思われようと、愚か者だと思われようと、クレイジーだと避けられようとも、もしかしたら、ぼくが気づいた世界の本質は、届ける人によっては、世界にとって価値あることであるかもしれない。

 

美しい時代に、その美しさにも気付かずに生きてきた愚か者のバラード。

 

胸が締め付けられるような思い出ばかりだ。

でも振り向かず歩いていこう。

 

十字架と重い鎖があろうとも、たとえ火の矢が飛んでこようとも、ぼくは世界の本質は愛と善意であることを知っている。

疑わない。

小さなことから、小さな世界から始めよう。

大きな足にはすぐに踏みにじられてしまうかもしれない。

それでも何度でも雑草のように立ち上がろう。

 

人生は宝物だ。誰にとっても等しく。

 

もう返せない友への恩を自分に今できることで、出会う人々に返していこう。

 

人生何があるかなんてわからない。

平安な奇跡を念じよう。

信じ、豊かに、ほがらかに明日へ向かおう。

 

歌を描こう。

 

あなたにも届くように。

 

Makoto ATOZI