歌を書く喜びをあなたにも…
時代に応じた歌がある
2000年 平井堅「楽園」の歌詞を書いたとき、目指したのは洋楽的な言葉のフロー、
斬新な韻、人生の深み、内心に灯されているエナジー、格好よさ、一言で言えばスタイリッシュな音楽でした。
人間の奥底にある孤独をエッジを効かせて描き出す。
ミレミアムへ向けてのメッセージソング。
それがこの楽曲へと向けた初期衝動でした。
闇の内側に射す一筋の光を描きたかった。
哀しみの中でも生き抜く人生の強さを描きたいと思いました。
いつのときもハートに届く歌に宿るエナジーは真心
作詞というと、語彙の豊富さ、隠喩、コピーライティング的センスなどが注目されがちです。
今や時代は変わり、移ろい、音楽的要素、制作手法、表現の場所、すべては変化しました。全く新しい時代の連続で今があります。
そうして音楽が飽和状態を迎えた今、これから先、
言葉あそびのような歌詞には何のお役目もないと、作詞家として心の芯に感じています。
感動していたい。人生に喜びが欲しい。
ぼくたちは誰もが人生に喜びが欲しい。
そう願っています。
それでもこのテクノロジー全盛の機械仕掛けの世界の中で、
人々は誰もが疲れてしまっている。
優しい歌が聴きたくはないですか?
これからも激しい歌で踊り狂うようにパリピ、リア充を誇りながら狂乱の時代を楽しみたいですか?
もしもそうでしたら、そのような方は、そのような歌を描くことが得意な方々と歌をクリエイトするのが良いと思います。
音楽よ 疲れた心には泉のように
様々なテクノロジーのおかげでクリエイターの数は大量発生しました。
ボーカロイド、AIなど、簡易的な音楽制作ツールは次々と開発され続けています。
だからこそ、今、ぼくたちには本物の歌が必要であり、ぼくは本物の音楽を聴いていたい。
疲れた心には優しさの泉として届くような、アーティストの苦しみが昇華されて、癒しのエナジーとなった音楽を聴きたい。
歌を書くということは、本来、とても苦しい作業です。
実際に、世の中に認知されることになった歌を書いたことがあるクリエイターだけが知る苦しみでもあります。
弱音、懺悔、闇、ドロドロの崖の下の下の方にまで落ちてでも描く希望の光。
それが世の中で売れた音楽の本来の姿。
そうであることが多いとぼくは感じています。
音楽のパワーを再認識したい。
だからぼくはこの、ソングライティングセラピー作詞教室を開始しました。
生徒さんのレベルは様々。
全くの初心者さんから、今すぐにでも時代を動かしてしまいそうなアーティストさんまでウエルカム。
音楽で何ができるか。
共に考えてみましょう。
「半端なことは、もうやめようぜ」
ぼくの心の奥底で、ハートがそう叫んでいます。
Makoto ATOZI