Blog 詩 難破船
川から海へ出でて日は過ぎた 宝島を目指した船の羅針盤は動かず 太陽の下 または雨の下で 私はただ船上で水平線を眺めている 同じように水平線を眺める者 部屋から出てこない者 考えることをやめヴァイオリンを奏でる者 生命は皆 それぞれの思惑に時からはぐれている 難を破るように船は天の地に辿り着くのか 多くの地に降り立ち不思議な景色をたくさん見てきた 大型船と言われているが なんでもありえる世界の中で船はあまりにも小さい この小さな船よ 石を打ち砕き進め 行き先は知らずとも難破の身...
