詩 手紙

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私たちはいつか
異なる言語を話し
記憶は無の海

行く場所も
来た場所も
知らず
物語の船は
行く 遥か

いつかどこかで
私に手紙をください
私もあなたに
手紙を送ります

ペンではなく
記すのは
言葉でもない

だからこそ
きっと きっと

出会ったことにも気づかず
私たちは出会うのでしょう

そうして出会ったことに
気づくのでしょう

船の上では
逸れた鳥が行く

鳥たちは
また会えるのでしょうか

壮大な宇宙の秩序
物語は私たちに
優しくある
私には
そう思えるのです

Makoto ATOZI