あなたらしさを

作詞家 阿閉真琴 Blog

僕の食事は世間一般から見ればかなり少食に当たる。
肉食魚食もしない。
昨年、交通事故で入院した際には医師から
肉食しなければ生命を維持できないなどと言われ、
自分の意思に反して入院食をありがたくいただいてはいたけれど、
いざ退院して食が自分の自由のもとにあると思うと
オートミールと豆とナッツで十分となる。
だから外食に誘われても僕に合わせられるような外食は少なくて、
申し訳ないことからほとんどを断らせていただいている。

今朝、いつものようにマクドナルドに向かい
(毎朝コーヒーを一杯いただいて仕事をしている)
歩いていると通りにある商業施設からドーナツ屋さんの匂いがしてきた。
とても懐かしい感じがした。

僕の実家は元々は洋菓子屋さんで喫茶店を経営していて、
僕の部屋までもいつのときもカステラを焼く匂いが漂っていた。
小さな頃は本当によく甘いものを食べた。
それが今では一切の砂糖食品はいただかなくなっている。
人間というのは変わるものなのだと実感する。

諸行無常。

そして同じ真理に諸法無我がある。

今の世の中、人々は皆、
心の機能不全に陥っているようにも見える。
心の中のおしゃべりが止まらず、
自分は正義あいつは悪だと、
決めつけた心が暴走して、エゴの塊は育ち上がる。

エゴと自分を同一視することで、
世の中の振り子は動き出し人生は絡め取られることになる。

『私は在る』というエゴを見る存在。
本来の自分自身、私に気づくこともなく生きてしまう。

少食にすると不思議とこれらの思いは薄れていく気がしている。
自分が偉いということを言いたいのではなく、
少食には感情を制御し、暮らしを律する力があると思う。

江戸時代の偉大な観相家 水野南北が説いたという
少食摂食開運法は理にかなっている。

昨日の雨から抜けて今日は少し晴れるようだ。
今朝の朝日は朝焼けになるのかというような赤い空から始まって、
とても大きなオレンジの太陽が見えた。

その右側高い場所には三日月があった。

世の中は不思議なものだ。

何もかもをわかったふりで生きていると、
本当に大切なことに気づけないこともある。
この世界の不思議を楽しみながら味わいたい。

 

奇跡はあるよ。

 

僕は今までもそれを見てきたし、
これからもそれを見て伝えていこう。

 

本日も良き1日を。

 

Makoto ATOZI