時代と歌とハートと

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2019年のパンデミック以降、時代は大きく動きました。

以前がどんな世界だったのかを思い出すことが難しいほどに、

今はこの暮らしの中で馴染んではいるけれど、政治、人々の思い、テクノロジー、

様々な場所で今、ヒューマンは新しい時代を生きている。

 

音楽の世界を見てみても仕組みそのものが大きく変化したと感じています。

もちろん一本の道を歩み続けているミュージシャン、アーティストの方々にとっては全く変わらない世界ともいえますが、ヒットチャートを少し覗いてみるだけで、そこには時代の変遷が浮き彫りになって見えてくる。

 

人々は刺激に慣れすぎてしまいました。

だから音楽も売れるためにはより毒が必要な時代になってしまった。

より過激に、よりインパクトがあり、演奏はテクニカルで、それでいてシンプルなミュージックが売れる。

 

そしてそれは確信から生まれるものだけとは限らない。

あらゆるプラットフォームが開放されている時代の中でどこからヒットが生まれるかなんてことは誰にもわからない。

ぼく自身は売れている音楽への興味はほとんどなくなってしまった。

本物の歌が聴きたい。

そんなことを言うとジャッジメントになってしまうのでよくないのだけれど、シンプルに良い歌を聴きたい。

心に響く温かな歌が聴きたい。

 

自分自身もそのような歌を書いていきたい。

 

ぼくの作詞講座でもこのことを教え伝え続けていきたい。

だからプロとして売れに売れてガンガン活躍したい!という方々の中にはまったくぼくの伝えようとしていることは役に立たない場合もある。

だけど、この時代を見て、何かがおかしいと思い、

本当に心に響く歌を書きたいと思う人にはもしかしたら何かが届くかもしれない。

 

マインドとエゴという脳内の世界に生きてしまうと刺激のない世界で生きることが困難になってしまう。

 

ぼくは、今、ここに生きようとする人、ミュージシャン、アーティストに歌の書き方を伝えたい。

そのような人々に届く歌を書いていこう。

 

音楽の本当の姿はときに、人の心を救うこともあるのです。

 

ぼくはこの人生で何度も音楽に救われてきました。

 

Makoto ATOZI