今、病院のベッドで上半身を起こしながらSpotifyにセットした自分の作品集のプレイリストを聴いている。
今時の音楽とは言えなくても、いい歌を書かせていただいてきたと思う。
最高の現場ばかりだった。
何処の馬の骨ともわからない僕を起用してくださったスペシャルなアーティストの制作陣の方々。
一曲一曲に濃密な思い出がある。
全力で向き合い、全力で描いてきた歌たち。
描いた歌はそれぞれに羽ばたいていった。
今はもう作家の手を離れ、リスナーの方々の歌として新たな生命の輝きを得ている。
時代は誰を選ぶのか。
僕の歌はどこまで届くのか。
何も今は見えなくても僕は歌を書こう。
きっといつか誰かの心に届く。
時代を超えて僕は歌を書く。
阿閉真琴