作詞講座第四章 歌が魅力的になる8ステップ Step2

作詞講座第四章 歌が魅力的になる8ステップ

② 自分本意ではなく、対象の瞳から物語を描く

歌を書くときに、どうしても「僕」「私」という主語が多くなってしまう書き方をしてしまうことがあります。

結論から言うなら、歌の中では言葉に重複を行わないようにします。

特に主語は歌の中での登場回数が多ければ多いほどに歌は稚拙に感じられるようになります。

 

ラブソングでは、自我、自己愛が多く歌われがちなものですが、人々の心を打つ歌はどれだけ相手・対象のことを愛し、思っているか、溢れるような気持ちが描かれているかということが鍵になります。

 

名曲を書きたいのであれば、自分視点をやめて、対象の瞳から二人の姿を見ます。

対象が与えてくれた言葉、笑顔、思い出、未来、今この時の安らぎ、全て、対象の瞳から見た世界を歌として描きます。

 

その時初めて、歌は立体感を帯びて、聴覚上での躍動感が生まれます。

 

① 自分自身を内観する

 

相手・対象の瞳から自分との関係性をよく見ながら、自分自身の心を内観します。

本当の心の動き、心象風景を言葉にします。

歌を描くまでは気付くことのなかった本当の自分の気持ち。

本来の自分自身のハート。

歌として残したい本当の気持ち。

時間をかけてゆっくりと、自分の心の中を内観して、描きたい世界観をゆっくりと脳内とハートの内側でビジュアライゼーションします。

最初の一言。歌の入り口は相手の瞳から見える世界を重視して書き出します。

語りかけるように、何かを繋つなげるように、今から始まる物語の予感として、言葉を紡ぎます。

 

② 思い出の情景にある言葉

  

人生の中で、日々の中で、思い出の中で、対象から与えられた言葉を歌の中に書きます。

ここはプライバシーにも関連しますので、書いてもいい言葉かどうかの判断は慎重になってください。

恋愛の中で、相手は常に深い言葉を与えてくれています。

もらった言葉から見える相手の本当の気持ち。

本当の自分の気持ちを伝えるように言葉にします。

 

真実として交わした言葉は豊かさに満ちています。

歌を聴いたリスナーに人生でのインスピレーションとして価値あると思える言葉であれば、その言葉の中にある本当の意味を人生に照らし合わせて物語を描いてみましょう。

 

③ 幸せを願う

 

世の中の全ての歌はラブソングであり、ラブソングの本質は感謝です。

歌の中に感謝の気持ちが多ければ多いほど、感動は深まります。

別れを歌うとしても、相思相愛を歌うとしても、伝えるべきハートの動きは感謝です。

幸せを願い、時には思うようになれない運命を歌う。

幸せを願い、それが叶えられていく幸せを描く。

何れにしても、歌の中では相手の幸せを願い、相手の存在への感謝を歌います。

劇的な変化の時代の中で、歌はよりシンプルなものへと向かうように作詞家として僕は感じています。

近年は歌の言葉数も段々と多くなってきていますが、同じことを半分の言葉数で伝える。

それができた時、歌はふくよかさを帯びます。

ラブソングの本質は感謝。

このことをしっかりと心において、相手への感謝を歌にしましょう。